NOTICE:当記事の情報は2014年2月当時のものです。現況とは異なる可能性があります。
さてカッパドキア滞在後、イランに入国するためのビザをゲットするべく、トルコ東部にあるトラブゾンという街へ向かいます。
*前回までのお話はこちら。
本当はイランビザを手に入れたらすぐに国境へ向かいたかったんだけど、バスが激しく遅れたため(んにゃあああ!!!)トラブゾンへ一泊することになりました。
トラブゾンという街は、黒海に面した海沿いの街なのです。高校時代、世界史の授業で聞いたあの「黒海」。テンション上がります。
こじんまりとした街だけれど、賑わっていて気持ちの良い街でございます。なんだか街の人たちの元気がいい気がする!
これから目指そうとしているイランは、とても厳格なイスラム教の国なので、女性は国籍を一切問わず皆、頭をヒジャブという布で覆わなければなりません。
ビザ申請の際の写真も、頭はヒジャブで覆われなくてはならないので、とにかくヒジャブが必要!!!ヒジャブ求む!!
ということでうろうろと探してまわり、購入したのがこちら。リバーシブルでいい感じ。
その翌朝。イランビザ申請のためイラン大使館へ。準備はバンタン。静かでとてもドキドキした朝。
朝9時開館らしいので8時42分に宿を出発。街の中心地にある大きな大きな高架下を通って、車にひかれそうになりながら歩いていきます。
少し歩いて左に曲がると、それは立派で荘厳なイラン大使館がございます。どぉおおん。宿を出てから8分で到着でした。
入り口がわからなくてピャラピャラ建物の周りを歩いていると守衛の人に怪しまれて止められる。。
守衛の人「怪しいですね、何か用ですか」
もろきち「ビザ申請にきました。善良な日本人ですキリッ」
守衛の人はにっこり笑って「9時開館なのでしばらく待ってね」と言っていなくなる。
9時になったので、チャイムを押す。ドキドキ。
ディンドーン
(…ドキドキ。)
インターホン「どなたかな?」
もろきち「日本人です、ビザ申請したいです」
インターホン「ふむよろしい。中にどうぞ。」
ガチャッ
ドアのロックが解除され、おそるおそる中に入る。と、駐在員のイランのおじさんがチャイとビスケットを頬張りながら出てきてくれた。
ビスケットでもごもごしながら、申請書を渡されて記入していくんだけど
申請書「イランの次の目的地はどこかいな?」
…
ぐっは!!!言えねえ、イスラエルだなんて言えねえ、書けねえ!!!から震える手で 「ギリシャ…の予定」 と書いて提出。
※イランとイスラエルはとーっても仲が悪く長い間、対立・緊張関係にあるのです。
その後指紋を取らされて(多分死んだ時用)、終始ご機嫌な駐在イランのおじさんは「指定の口座に60ユーロ振り込んでください。振込が終わったら今日の夕方16時半〜17時の間にもう一度来てね」という。
大使館を後にして、銀行で60ユーロ振り込む。1万か〜たけぇ。夕方までまだ時間がたっぷりあるので街を改めてゆっくり散策してみることに。
全然人っ気がない場所でゾクゾクしちゃう。
外国人がものすごく珍しいのか、通るとすごく視線を浴びる。ほら、トルコの人たちってただでさえ顔のホリが深いから、特に強く見られている気持ちになるのです…
ローカル食堂でランチ。
約束の時間になり、再度大使館へ足を運ぶ。
ディンドーン
(…ドキドキ。ビザ発給されたかな…。)
インターホン「どなたかな?」
もろきち「今朝の日本人です。約束の時間になりましたので来ました」
インターホン「ふむよろしい。中にどうぞ。」
ガチャッ
ドアのロックが解除され、おそるおそる中に入る。
もろきち「あ、あの…ビザを受け取りにきました…(ドキドキ)」
おじさん「(にっこり笑って)はい、どうぞ^^」
ひゃっはーー!!!!イランビザGETだ!!!!!!!この達成感だけでメシ3杯くらいイケそうでっす!!!
宿に戻り、国境の街ドゥバヤジットに行く夜行バスの時間まで仮眠。この夜行バスでとんでもない事件が起こるだなんてつゆ知らず。
次の記事につづきます。