さあいよいよ中国から陸路で国境を超えてベトナムのハノイを目指します。
人生はじめての寝台列車。しかも国際寝台列車。ロマンがやばい。
その日の日中は中国元の両替に行ったり、電車の中で食べるおやつを調達したり。
この地で食べた激ウマ麺料理の老友(ラオヨウ)のことが忘れられず、駅の近くにあった飲食チェーン店に入って注文して食べてみるけど、なんだかイマイチ。。
何かしら起こり得るやもしれないから出発時間よりだいぶはやめに駅に行って待つことに。出発より2時間ほど前からひたすら待つ。
それにしても暇である。
ちょっと遠くを眺めると、鉄パイプを振り回して喧嘩してるおじさんたちがいて、苦笑い。
ひたすら辛抱強く待っていると何やらアナウンスが流れて一斉に人が動き出した。どうやら改札ゲートが開いたみたい!よっしゃ列車乗り込むで!
改札を抜けてわくわくしてプラットフォームに行くと電車が待機していました。今日乗る寝台列車です。
わたしの乗る車両にはカンタンな3段ベッドがたくさん並んでいて、今日はこの一番上で眠ります。
ひとつ下の段にはベトナム人の好青年がいて、実は彼わたしの荷物をベッドの3段目に上げるのを手伝ってくれました。(全部持ち上げてくれました)ありがとう!!!彼の爪がキレイにデコレーションされてたので記念に写真を撮らせてもらいました。
あっというまに出発時間になり、列車はゆっくりと動き始めます。
窓際にいすがあり、座って外を眺めてみる。こういう時間が一番すき。
流れていく景色をずっと見ていました。ちょっと切なくて不思議な気持ち。
車内で知り合った中国人の女性(リリーさん)と親しくなり、一緒に食堂車でかんたんに食事をとることに。彼女が美味しいよとすすめてくれた卵とトマトを炒めた料理を注文。
リリーさんはベトナムにひとり旅をしに行くのだそうです。
後から知ったのですが、このお料理は中国の代表的な家庭料理だそうで、お母さんの作る料理で一番好きなのは?と子供に尋ねるとたいてい皆この料理を答えるのだとか!
食事を終えるとあたりはすっかり暗くなり、わたしはリリーさんと旅のことについてお話をしたり、お菓子を食べたりして過ごしました。
深夜1時ごろに国境に到着したとのことで、皆列車から降りてパスポートコントロールで入国の手続き。
入国を終えて列車に戻り、眠りについたのですが午前3時すぎに列車は目的地(ハノイのひとつ前の駅)に到着。眠い目をゴシゴシこすって、降りる。眠い。
Hello,Vietnam!
ハノイ駅のひとつ手前のスーパーローカルな駅に、ぽつん。時刻は午前3時半。
車内に日本人男性もいたので、リリーさんも一緒にしばらく3人で行動することに。
近くにこの時間からやっている屋台フォー屋さんがあったので、入店してフォーをいただく。生まれて初めて食べるパクチーの風味に驚愕。
その後も、明るくなるのを待ちながら4時半ごろからやっている屋台で紅茶をいただく。ハノイには紅茶やコーヒーを提供してくれる屋台カフェのようなものがあちこちにあるのです。
夜明けをまちます。
次に続く。