インドが国境の街、ラクソウルからコルカタへ移動中でございます。
前記事で述べた例の謎の大混雑が少し落ち着いたので、するりと3段ベッドの一番上から降りて、座席に腰をかける。
6人がけの席(指定席)にわたしを含め10人座っている状態につっこみたくなりますが、スルーします。笑
座って外の景色を眺めていたら、ダッバーワラ(日本語でいうとお弁当売りの人)が車両をまわってきたので「1つくださいな〜!」と声をかけてみる。
150インドルピー(当時日本円で約275円)でインドのダッバー(お弁当)をゲット!
わくわくしながら、ふたを開けます。その様子を、まわりの9人がじっと見守ります。
ドキドキ。パカッ。
おーーーーーーーーー!!!あらかた予想はついていたけど、カレーだ!!!笑
小麦粉を練ってやいたもの(チャパティ?)につけていただきます。
ジャパニーの様子を見守りつづけるまわりの9人。みなさん顔の堀が深いから、見守られると視線がわかりすぎて。笑
ぱくっ。
かっ、辛っ!!!!!!!!
あまりの辛さに取り乱したジャパニーを前に、見守ってくれていた人の中の女性が慌てて水を渡してくれたけど、インド初心者のわたしはありがたいと思いながらも
「この水は……飲んでも大丈夫なんだろうか」
と疑ってしまい、お礼を言って飲むそぶりだけ…しておきました。(苦笑)
後ほど、駅に列車が停車したとき、その女性がおもむろに立ってホームへ出て行き、ホームの水道水を水筒にくんでいるのが窓から見えて、
…苦笑
そんなこんなで、蒸し蒸しの車両で一晩過ごしコルカタに到着です。タクシーがおしゃれでござる。
安宿が集まっている「サダルストリート」に向かって歩いていきます。コルカタ駅から歩いて30~40分ほど。結構遠い!!
サダルストリートに向かって歩いていると、日本語(関西弁)ペラペラの兄ちゃんが話しかけてきました。
彼は、日立で仕事をしていて日本(関西)に出稼ぎに来ているんだけど、少しお休みをもらって故郷のコルカタに帰ってきている、とか。
彼の職場がわたしの地元と近く、地元トークが出来て嬉しくなってしまい、一緒にチャイを飲む。やっぱチャイうま!
あとでランチでもするか〜!という話になり、安宿を探すのも手伝ってくれ、facebookを交換してばいば〜い!と別れる。
荷物おいて、関西弁の兄ちゃんおすすめの地元レストランに連れて行ってもらった。
またもやカレー!笑 ちょー激ウマでした!
ランチ後、「どっか遊びに行く?」と聞かれたけど、ヘットヘトに疲れていたので「今日は宿に帰って休むよ〜〜ごめんね〜」と伝える。宿まで送ってくれた。
部屋にシャワーなどなく、水浴びをしていたらゴンゴンゴンと誰かが激しく扉を叩く。
えっ?なに。だれ。こわい。
扉を開けるのが怖かったので、扉越しに「誰!!!!何か用事???」と大声で聞くと、宿のレセプションの人だと言う。
「君を宿まで送ってきたあの男、絶対に関わらない方がいいよ!!レイプされるよ!!」とつづけるレセプションの人。
えっ…
「あいつはこの辺で有名な日本人の騙し屋だから、絶対に関わらない方が良い」
…。
ただ困惑した。そうか。ここはインドだった。どんなこともあり得る国、インディア。
一瞬で人間不信になり、その日はずっと布団にもぐりこんで、心が落ち着くのを待った。心がざわざわする。なんか苦しい。誰も信じられない。
そんなコルカタ初日でした。
次の記事につづきます。